シニアカーの航空機への搭載について

ご旅行など現地でシニアカー(電動車いす)をレンタルすることができればよいのですが、そういったサービスをしているところが見当たらなかったり、他車種だと操作感覚が違う。
そういったことを避けるために日頃ご利用のご自身のシニアカーを持ち込んで現地で行動したい。という方もいらっしゃると思います。

電車は、過去にもご説明させていただきましたが、限定ではありますが駅や電車内への持ち込みが可能です。
飛行機の場合は、どうなのでしょうか?
シニアカーは、飛行機内の客室には持ち込めませんが、飛行機の種類によりお預け手荷物として貨物室へ搭載することは可能です。
ただし、いろいろと保安上の規則があります。
主に搭載するにあたり、大きな気圧や温度変化、継続的な振動などの影響により、電源が入ってしまう可能性、バッテリー内の硫酸等の電解液漏れる可能性、バッテリーが発火する可能性。
これらの可能性を考え、予め危険性国土交通省が定めるバッテリー基準があります。
さらに、各航空会社により積載可否判断があり、権限は航空会社にあります。

 

参考 国土交通省
掲載可能なバッテリー基準
https://www.mlit.go.jp/common/001388684.pdf

※積載可否判断の権限は航空会社にありますので、必ず事前に航空会社へお問い合わせするようにしてください。

 

搭載のポイント

・バッテリーの種類
対応しているバッテリーかどうかを事前に確認する必要があります。
例えば、スズキやホンダなどのシニアカーの場合、純正バッテリーであれば基準クリアの可能性が高いです。
バッテリーは消耗品ですので長年乗ってこられた車種の場合や中古購入、レンタル利用などの場合バッテリーを交換している可能性もあります。
基準をクリアしているバッテリーかどうか、ご自身のシニアカーのバッテリーを確認して、その情報をメーカーや航空会社へお問い合わせします。

・バッテリー証明
口頭や実際のバッテリーを見ても判断が難しい場合や、最初からバッテリーの証明書を求める航空会社もあるようです。
事前にメーカーに問い合わせし、そういったものがあるのかどうか。ある場合発行していただくようにします。
ただ、シニアカーメーカー純正のバッテリーでない場合は、購入店などにお問い合わせしましょう。

・シニアカーの情報
お預け手荷物の扱いとして貨物室へ搭載されることになりますので、ご利用のシニアカーのサイズを航空会社に伝えないといけません。
縦横高さなどの寸法、そしてバテtリーを含む重量を、予め説明書などで調べておきます。

・シニアカーの操作
日頃操作しているご自身のシニアカーですが、通常の使い方ではしない操作を求められることがあります。
バッテリーを外すことや、車輪ロック、オプション品の取り外しなど。
バッテリーを外す必要がある場合、スパナなどの工具も必要になりますのでご注意下さい。

その他の情報や操作などが必要になる場合もあります。
必ず事前に航空会社へお問い合わせするようにしてください。

 

参考
スズキ
https://www.suzuki.co.jp/welfare/terms/aircraft/index.html

ホンダ
https://www.yamaha-motor.co.jp/wheelchair/qa/travel.html

電車への持込について
シニアカーの鉄道利用を緩和 【国土交通省】
シニアカー 鉄道利用の条件変更を発表

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